NHKさわやか自然百景「北海道 天塩川の河跡湖」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
日本最北の大河、北海道・天塩川。勾配が緩やかなため昔は蛇行を繰り返す暴れ川だったが、治水工事が進められて川が短絡された結果、蛇行部分が取り残され多くの河跡湖が生まれた。天塩川から切り離された河跡湖で、独特の環境の中で暮らす動物たちを見つめる。

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北海道北部の天塩川(てしおがわ)。その流域にある河跡湖(かせきこ)で、秋から冬を過ごす生きものたちを見つめた回です。

天塩川は勾配が緩く蛇行しやすい川で、たびたび氾濫があったことから、治水のため本流から切り離すことでできた「河跡湖」が流域の至るところに点在し、独特の環境が形成されたということです。

流れが少ない湖は、魚が捕まえやすく、多くの鳥たちでにぎわっていました。また秋の終わりには、天塩川は北方からやって来る渡り鳥たちにとっての玄関口になっていて、湖は旅の休息場所として多くの水鳥で埋め尽くされていました。渡り鳥たちは、南へ向かう長旅に備え、ここで栄養を蓄えるということです。

湖の周りにはクルミの林が広がっていて、そこでは、クルミが大好物なエゾリスが、地面や木の枝のすき間に見つけたクルミを隠して蓄え、冬支度にいそしんでいました。

それから雪と氷に閉ざされた冬を迎えると、冬眠しないエゾリスが、地面の雪を掘って秋に埋めたクルミを取り出して食べる様子が見られて、厳しい冬を乗り越える生きものたちを支える大切な湖に思われました。
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