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番組HPより)
群馬県北西部の東吾妻町に、江戸時代に建てられた商家を改装したブックカフェがある。大胆に天井をぶち抜いた作った吹き抜けごしに見えるのは、巨大な梁(はり)。かのブルーノ・タウトがここを訪れ、屋根組の構造をたたえたという。この家の間口は約20mもあるが、江戸時代にはなんとその3倍もあった。なぜ小さくなってしまったのか?
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古民家カフェ巡りをしている主人公が、群馬県東吾妻町にあるカフェを訪れた回です。
そのカフェは、前面道路に沿って幅が20mもある横長の建物でした。店内は、仕切りのない広い空間に本棚が並ぶブックカフェになっていて、開放的でした。
店主の女性は、15代続く元豪商・山口家の妻で、女性と先代である父からいろいろとお話をうかがうことができました。
話によると、築245年で、江戸時代の商家を改装したもので、現在は幅20mですが、当時は幅63mあり、今の3倍くらいあったということで驚きの長さでした。
現在の姿になったのは、明治時代、その時の当主が、私費を投じて町に小学校や教会を建てるなど町の公共事業に尽力し、事業費をねん出するため、そのたびに土地建物を切り売りしたためだったそうです。
タイトルの「“ひと”思いに小さくなったカフェ」には、地域のために尽くすため、先祖代々の土地建物を切り売りしたということで、人を思うがゆえにひと思いに小さくなった、という意味が込められていて、なるほどというお話でした。