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番組HPより)
北海道北部の遠別川。上流部には地滑りなどによってできた荒々しい山肌が続く。春、崖を流れ下る支流は生きものたちの楽園。川と急しゅんな崖が織りなす北国の水辺を見つめる。
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春、北海道北部の遠別川で生きものたちの命の営みを見つめた回です。
遠別川は、上流から中流にかけては山々の谷間を縫って流れ、その本流に崖から支流があちらこちらから流れ込んでいて、透明度の高い支流には、フクドジョウや水生昆虫など澄んだ流れを好む生きものが見られました。
水辺の森では、シマエナガが繁殖期を迎えて木の枝に巣作りする姿があり、こけや地衣類を集めてきて、天敵に見つからないよう木の皮そっくりな巣を作って巧みでした。
下流部は川岸に畑や田んぼが広がっていて、開けた平地でエゾユキウサギが見られました。繁殖の相手を探すために春のあいだ平地に現れるそうですが、天敵に見つかりやすく危険と隣り合わせで、キタキツネが現れると、日本の哺乳類で最速と言われる時速80キロで走り出して、あっという間の逃げ足でさすがでした。