(
番組HPより)
マツタケがニョキニョキはえる山がある。名人の手入れが生み出す絶景だ。その山にはアナグマの掘った穴がたくさんあり、キツネやリス、タヌキもその穴を利用する。
---
長野県伊那市のマツタケがはえる里山を見つめた回です。
山里を囲む森の多くはアカマツの木で、マツタケがニョキニョキはえている山でした。
マツタケは、マツの根から栄養を得てはえるキノコですが、まだ多くの謎に包まれていて、人の手では栽培できないということです。
マツタケ採りの名人である地元の80歳の男性は、どこにマツタケがはえるかだいたい分かるそうで、その極意を教えてくれました。
マツの根元の土の中を掘ると白いものが見られましたが、これが「シロ」と呼ばれるマツタケの本体で、マツの根と共生するマツタケ菌の集まりで、ここからマツタケが生えてくるということです。
さらに、マツタケは、意外にも養分の少ない土地でよくはえるということです。そのため、あえて落ち葉を取り除く「柴かき」という作業をして、土に養分を与えないようにし、マツタケに適した土をつくるそうです。
シロは地中でリング状に育つため、マツタケは輪を描くようにはえるそうです。
そんなマツタケの豊かな山では、動物たちもにぎやかでした。
山の斜面にはアナグマが掘った穴があちらこちらにあり、その穴をタヌキやキツネ、リスが拝借して、ねぐらにしたり食べ物を隠したりする様子が見られて微笑ましかったです。