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番組HPより)
岩手県釜石市の三陸海岸沖に浮かぶ三貫島(さんがんじま)。
周囲4キロほどの無人島で、常緑広葉樹のタブノキが生い茂る。初夏、日が沈むと海鳥の大群が島を覆う。海鳥の貴重な楽園のひと夏を見つめる。
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岩手・三陸海岸の三貫島に集まる海鳥たちのひと夏を見つめた回です。
三陸の豊かな海に浮かぶ周囲4キロほどの無人島で、地元の人たちが漁の豊作を願う島として、古来より上陸したり木を伐採したりすることが禁じられていて、島内にはタブノキの大木が立つ深い森が広がっていました。
このタブノキの根本の地面に掘った巣穴で子育てしているのが、海鳥のオオミズナギドリで、北日本最大の繁殖地だということです。
繁殖期だけ陸に上がって、卵を1個だけ産むそうです。
オオミズナギドリはふだんは海で暮らしているため、着地や陸から飛び立つのが苦手で、島に下りるとき、タブノキの枝葉をクッションに地面に下りたり、タブノキに登って飛び立つ様子が見られて、可愛らしい光景でした。
また島は、ヒメクロウミツバメやクロコシジロウウミツバメなど、絶滅が心配されるウミツバメも見られ、繁殖地になっているそうです。これらのウミツバメの国内の繁殖地は、この島の他ごくわずかだそうで、貴重な鳥たちが命をつなぐ大切な島だと思われました。