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番組HPより)
北海道・日高山脈の南端部は、渓谷も斜面の森も一面岩だらけ。岩場から流れ出る水を集めた川は抜群の透明度。錦秋の渓谷で、岩が支える生きものたちの営みを見つめる。
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北海道・日高山脈の南端部の渓谷に息づく生きものたちを見つめた回です。
渓谷の斜面は、無数の岩が積み重なってできていて、その岩の間を縫うように木が根を伸ばし、岩場は緑で覆われて豊かな森になっていました。
すき間の多い岩場からは、豊富な地下水が流れ出て川に注がれ、そうした湧き水が集まってできた極めて透明度の高い清流が流れていて、美しい渓谷でした。
斜面の岩場にはたくさんのすき間があり、そのすき間を利用してアカネズミやエゾシマリスなどが暮らしていて、小動物たちにとって天敵から身を守れるこの場所は格好のすみかになっていました。
また、普通は高山の岩場に生息するエゾナキウサギの姿も見られました。
ここは標高50メートルと低いのですが、岩場が広がっていることで、ここもすみかになっているということです。
しかも、草食性のナキウサギにとって、限られた植物しか生えない高山と違い、ここではさまざまな植物を食べることができるメリットがあるそうです。
秋が深まる10月下旬には、ナキウサギが冬の間の備蓄食料にするため、葉っぱをせっせと巣に運んで冬支度をする様子が見られて微笑ましかったです。