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番組HPより)
群衆心理の暴走にブレーキをかけることはできないのか。ル・ボンは人間の資質を定める「教育」にその可能性を求めた。果たして群衆に、批判精神を育てることは可能か?
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フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンの著書「群衆心理」を読み解いたシリーズの第4回です。
まず、群衆心理は、暴走して破壊的行為に及ぶなど悪い方向に向かう一方で、「群衆の徳性」として、多くの人が良きことをしている状況であれば、その良き状態を維持しようとするそうで、良い面と悪い面があるということでした。
群衆化をいかにして防ぐのか、ルボンはその一つの手がかりとして教育に可能性を求め、教科書の内容をそのまま頭に入れる詰め込み型の教育をやめて、批判精神を育てよと説いたということです。
最後に、専門家の方のまとめの話で、思考し問い続けることが大切で、そういう意味でこの本は「自分で考える力を鍛える」ということでした。