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番組HPより)
北海道の森に生きるひとりの老人の姿を、脚本家・倉本聰が愛情こめて語る番組。北海道・富良野にある東京大学演習林を長年管理してきた「どろ亀さん」こと東大名誉教授の高橋延清さんは、退官してからも毎日のように森に入り、木々や動物、虫たちと対話する。
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1985年放送の再放送を視聴。
東大名誉教授の高橋延清さん(当時71歳)が、北海道・富良野にある東京大学演習林の森で過ごす日々を、倉本聰さん(当時50歳)の語りと共につづった番組です。
高橋さんは、この演習林の林長を務めていた方で、36年この森と共に過ごしてきて、教壇に立ったこともない、博士号も取得しないという異色の方でした。退官してからもこの森に入って歩き回り、出会った木々や動物たちに話しかけたりして、その姿が無邪気で子供のようでした。
高橋さんは、心を開くと動物たちのほうから近寄ってくると言っていましたが、実際にエゾリスのほうから近寄ってきて逃げずにしばらくそばで過ごす場面もあって、不思議な方だと思いました。
四季が移ろう森の映像に、倉本さんの静かな語りやクラシック音楽が背景に流れて、心地よい雰囲気の番組でした。