NHKファミリーヒストリー「前川清~苦難の中で祈りをつなぐ~」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
前川清のルーツは父方・母方ともに現在の長崎市外海地区にあることが判明。江戸時代、ひそかにキリスト教の信仰を続けた「潜伏キリシタン」が多かった場所だ。

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歌手・前川清さん(73歳)の家族の歴史をたどった回です。

前川家は、代々クリスチャンでキリスト教を信仰してきた家系だそうです。そのルーツは、父方も母方も、先祖が長崎市黒崎村(現:外海地区)の出身で、そこは江戸時代に潜伏キリシタンの集落だったということです。

父方の祖父は、そこで大工として教会の修復などをし、それから飽の浦に移り住んで、三菱重工業長崎造船所で大工の経験を活かして働いたそうです。

清さんの父も、祖父とともに造船所で働きますが、昭和の戦争の時代、26歳で招集されて旧満州へ出征。満州で終戦を迎えた後も、旧ソ連軍の指揮下で捕虜の扱いで働かされ、32歳で帰還したときには、酒を多量に飲むようになり、子供たちに厳しく当たって、人が変わってしまったということです。

清さんは子供時代、そんな父の変貌など家族に悲しい出来事があり、また清さん自身にもある異変があって、さまざまな苦しい経験をされていましたが、そうした苦難が清さんを思いがけず歌手の道へと導いていったように感じる半生でした。

母は生涯、教会の活動を通じて、困っている人のために尽くされた方で、シスターになれるぐらい人に優しく親切を続けた人だったそうです。
自分にも優しくしてくれた、そんな母に恩返しをしたいという思いが、清さんが歌手を続ける原動力の一つになっていたそうで、母の存在が大きかったのだと感じました。
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