NHK歴史探偵「正岡子規」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
明治の俳人・正岡子規を通して俳句の知られざる世界を徹底分析!街頭調査、科学分析、絵画実験で子規が挑んだ文学の一大革命の謎に迫る。

---
明治時代の俳人・正岡子規が、俳句に魅了され、文学の世界にどのような変革をもたらしたのか迫った回です。

俳句は、5・7・5の17文字でつづる世界で最も短い詩で、ツイッターような140字の限られた字数で自分の思いを書くいう点で、現代のSNSと同じ表現だということです。

子規は、俳句のどこに魅力を感じていたのか?
子規が引きつけられた句として、松尾芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水のおと」があったそうです。
専門家によると、この句は、「静か」という言葉をいっさい使わずに「静けさ」と伝えていることで、それが子規が感じた俳句の魅力の一つだそうです。

子規は、芭蕉の俳句の妙を「一部をあげて全体をあらわし、あるいは、さみしくと言わないで、さみしいように見せるのが、優れた詩の趣だと思い至り」と評したそうで、俳句の奥深さを表している言葉で印象的でした。

江戸時代の松尾芭蕉の句を称賛する一方、その他の昔の句の多くは、パターン化していた傾向があり、これを子規は卑俗陳腐だと酷評していたということです。専門家が言うには、おそらく日本文学者の中でいちばん毒舌な人だということでした。

そして子規は人々に、技巧に走らず、思うがまま俳句を作るように説いたということです。そこには、誰もが自分の言葉で発信すべきという考えがあったそうで、個人が発信する時代になった現代の、先駆けとなるような取り組みをした人でした。
続きを見る >>