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番組HPより)
美しく飾った馬が田園を練り歩く祭チャグチャグ馬コ。その伝統が残る岩手県はかつて馬の放牧が盛んで安比(あっぴ)高原には美しい草原が広がっていた。
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岩手県の安比高原でかつて見られた馬と草原の復活の物語です。
この地方はかつて馬の産地で、農業や林業に馬が使われ、人と馬のつながりが深い地域だったそうです。安比高原では、千年ほど前から森が切り開かれて牧場が作られ、農耕馬が育てられてきたそうです。しかし、馬が使われなくなった30年ほど前から牧場は放置されてきて、笹などに覆われて野芝の草原は失われたということです。
そこで地元の人たちは、馬の放牧を復活し、草原を取り戻そうと取り組みを始めたそうです。馬を放すことで、馬が笹などを食べてくれるようになり、6年後には野芝が復活して草原がよみがえり、鮮やかな緑が見られました。
初夏には、古くから自生していたレンゲツツジが草原を彩って、草原の緑とレンゲツツジの赤のコントラストがとても鮮やかで、高原に広がる美しい里山の風景がありました。