(番組HPより)
四方を建物などに囲まれた坪庭。京都の庭師の技や人々の暮らしから小さな庭に込められた知恵と美意識を紐解く。
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2017年放送の再放送を視聴。
京都の伝統的な町屋に伝わる小さな中庭「坪庭」の魅力を紹介した回です。
京都の町屋は、間口が狭く奥に伸びているウナギの寝床のような細長い家屋が特徴で、平安京が碁盤の目のように整備され、その通りに面して出来るだけ多くの家を建てようとしたため、このような細長い形になったとされます。
隣の家とのすき間はほとんどなく、光や風を取り入れるため、家の中に小さな庭を作ったのが坪庭の始まりと言われるそうです。
2つの庭を設けて、南の庭は日差しが降り注ぐつくりにし、北の庭は日差しを遮るように軒を張り出すことで、2つの庭に温度の差が生じて空気が動いて風が通るそうで、昔の人の知恵に感心しました。
小さな庭の中に美と機能が詰まっていて、自然が凝縮している感じが素敵だと思いました。