​NHK地球ドラマチック「フラワー・パワー ~花が地球を“征服”できたワケ~」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
地球に誕生して以来、驚きの速さで多様化を遂げ、世界中に勢力を拡大した“花”。いつ・なぜ花が生まれたのか。ダーウィンが「忌まわしき謎」と呼んだ、進化の秘密に迫る。

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花が地球上に誕生し、多様な進化を遂げた秘密に迫った回です。

地球上の植物の90%は花を咲かせるそうで、花を咲かせる植物は大きな繁栄を遂げているということです。


花を咲かせる植物の多くに共通する特徴は、雄しべと雌しべが同じ器に入っていることで、こうした構造の花をつける植物を「被子植物」というそうです。

一方、被子植物より前に現れた「裸子植物」は、マツなどの針葉樹全体を指し、雄花と雌花が別々にあるそうです。
裸子植物の場合、雄花は花粉を出し、その花粉は風によって雌花の球果に運ばれます。ただし、風による受粉は不安定で、新しい種ができにくいため、裸子植物の種類は減少しているということです。

対して、被子植物は、昆虫が花粉を媒介するため、繁殖に優れているということです。この動物界との連携が、被子植物が繁栄した大きな理由の一つだということでした。

これまで花は、突然現れ、驚異的なスピードで多様化して進化したと考えられてきて、「進化はゆっくり進む」というダーウィンの理論に矛盾するため、ダーウィンを悩ませたということです。

しかし、最新の研究で、花は魔法のように突然現れたわけでなく、被子植物の花が、裸子植物の遺伝子を受け継いで生まれたと考えられ、ある時期にいっせいに進化したのではなく、遺伝子レベルで徐々に進化してきたと考えられるということでした。

花は、花粉を媒介する虫の好みに合わせて変化したり、地理的に隔離された場所で異なる種を生み出したりもするそうで、柔軟に多様に変化する花の奥深さを感じました。
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