NHK知られざる野生「ラン~魔性の花」

- 映画・テレビ鑑賞
(番組HPより)
オーストラリアの乾いた大地には、昆虫をだまし、誘い込むため、驚きの技を身につけたさまざまなランが咲く。進化の不思議に満ちたランの数々と、生きものたちの営みを描く。

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オーストラリアの乾いた大地に咲く不思議なランの秘密に迫った回です。

花の多くは花粉を運んでもらうため美味しい蜜を用意し、目立つ色や形、匂いで昆虫を誘っています。しかし、花粉を運ぶ虫の少ない乾燥地帯ではそのチャンスが減るため、花々は工夫を凝らすということです。

その工夫が、昆虫をだまして誘い込むというもので、いろいろなランが紹介されました。

その一つが、ハンマーオーキッドというランで、赤いハンマーのような部分がる地味な花でしたが、ハチがこのハンマーに止まると、ハンマーが上下するように動き、ハチに花粉が付くしくみになっていました。
じつは、この赤いハンマー部分は、ハチのメスの姿に似せていて、また花びらがメスと同じ匂いまで出しているため、オスはこの花に引きつけられるということです。

オーストラリア南部には、こうしたメスのふりをして、オスをだますランが60種類もあるということです。オスの恋心につけこみ花粉を運ばせる巧みな生存戦略でした。
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