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番組HPより)
十勝平野を流れる札内川。その流域には、本流から地下を通ってしみ出した、たくさんの湧き水や小川が見られる。湧き水の水温は年間を通じて12℃と温かい。温かな湧き水が作り出す、豊かな自然を見つめる。
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秋から冬、北海道十勝平野を流れる札内川とその周辺の流域で過ごす生きものを見つめた回です。
札内川は、川幅が最大200mにもなるのに極めて水深が浅いのが特徴で、れき河原という小石に覆われた水辺が広がっていて、これほどの規模のれき河原は全国的にも珍しいそうです。
その小石を含んだ地層が周辺にも広がっている関係で、本流から離れた場所に、湧き水が作り出した小川があちこちにあるということです。
この小川が年間を通じて12℃と温かく、水は透明で澄みきり、水底にはバイカモなど水草が揺らめいて、きれいなせせらぎでした。冬でも凍ることがなく、カイツブリやカモの仲間などが水草を食べる姿が見られて、厳しい冬を乗り越えようとする生きものたちを温かな小川が支えていました。