​NHKドキュメント72時間「東京・小金井 街角の水くみ場で」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
天然の地下水が出る、地域の「水くみ場」が舞台。東京・小金井市のマンションの合間、目立たぬ場所だけど、次から次へと水をくむ人が来る。わざわざ水をくみに来るそれぞれの事情は何なのか。

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東京・小金井市の目立たない街角にある水くみ場を訪れる人々にお話をうかがった回です。

天然の地下水が出る水くみ場で、地元の商店街が15年前につくったということです。小金井は「黄金(こがね)の井戸」が名前の由来で、この地域では昔から良質な地下水がわくそうで、「まろやかで美味しい」と言って、次から次へと人がやって来て水をくんでいました。

お茶やコーヒーを飲むためや、料理に使うためなど、皆さん、ペットボトルを何本も持ってきて水を入れていました。お話をうかがうと、母親の代わりにくみに来た就職活動中の男性や、脱サラして八百屋を始めた男性、子供の頃に井戸水を飲んでいた習慣で隣の市から水をくみに通っている方など、水を通してそれぞれの暮らしが垣間見えました。

その中で、4人家族だという夫婦は、子供が生まれて間もなく会社が倒産して夫が失業し、家賃も払えるかどうかの瀬戸際でしたが、周りの人の助けもあって苦しい時期を乗り越えることができたという話をしてくれました。「大変なときがあったから、今幸せだなと感じる」と話されて、けっして裕福ではないそうですが、楽しんで暮らしている様子で印象的でした。
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