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番組HPより)
群衆の中で席けんし始めるのは「イメージ」とそれを喚起する「標語」。たとえ誤びゅうであっても鮮やかで魅力的なら群衆はそれを信じるようになる。単純化が社会を覆うのだ。
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フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンの著書「群衆心理」を読み解いたシリーズです。第2回は、群衆が何に影響されやすいのかを読み解きました。
群衆に強く影響を与えるもの。
ルボンは、それを「単純化した思想」だと述べているそうです。
さらに、「イメージ」「標語」「幻想」が、群衆に大きな影響を与えるものだということでした。
標語は、安心安全、平等、自由など、意味が曖昧で、人々が無意識にその出現を希望している言葉ほど大きな影響力を持つと指摘。
幻想とは、指導者の手口のことで、群衆の支持を得るために真実を語る必要はなく、むしろ真実でない幻想こそが群衆の心を手繰り寄せるということです。たとえ、誤びゅう(間違い)でも魅力があるならば、群衆はそれを信じるようになるということです。
単純化について、確かに今の社会でも「分かりやすいもの」が大きな影響力を持ち、それが求められるところがあり、群衆心理の問題を鋭く突いていると思いました。