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番組HPより)
宮城県南三陸町の志津川湾。三陸地方では有数の冬鳥の越冬地で、ガンやカモの仲間が10種以上も訪れる。冬の三陸の海で躍動する鳥たちの姿を追う。
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宮城県南三陸町の志津川湾で、冬を過ごす鳥たちを見つめた回です。
複雑に入り組んだリアス海岸にある志津川湾は、海藻が豊富で、冬を越すためシベリアなど北国から、ガンやカモなどたくさんの鳥たちがやって来るそうです。
絶滅危惧種で国の天然記念物のコクガンの群れも見られました。
海藻のアマモが大好物だそうですが、コクガンは潜るのがあまり得意ではなく、浅瀬で逆立ちになって頑張ってアマモをとろうとする様子や、潜水が得意なオオバンの周りに集まって、オオバンが潜ってとったアマモをもらおうとする様子が見られて微笑ましかったです。
こうした海の中に広がる海藻の森は、2011年の大震災の津波で大きな被害を受けましたが、それから約10年が経って、傷ついた海藻の森は回復したということです。
一方、大震災の後、鳥たちの行動に変化が見られるようになったということです。震災前、コクガンたちは漁港に近づきませんでしたが、震災後、港のスロープなどに生えている海藻を求めて漁港を利用するようになり、今ではお気に入りの食事場所になっているそうで、環境の変化に適応する鳥たちのたくましさを感じました。