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番組HPより)
日本最大のカルデラ湖・屈斜路湖では、冬、厳しい寒さにより「寄せ氷」や「フロストフラワー」など氷の造形が現れる。冬、火山の恵みを受けながら暮らす生きものたちを見つめる。
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冬、北海道・屈斜路湖の自然を見つめた回です。
屈斜路湖は、火山活動で誕生した日本最大のカルデラ湖だそうです。
厳冬期、氷の張る湖では、花のように開いた氷の結晶「フロストフラワー」が見られ、日が昇り気温が上がると消えてしまう自然の造形が、はかなく神秘的でした。
そんな厳しい寒さの一方で、湖畔の森では火山の地熱で雪が解けて地面が露出している場所があり、冬でも植物が顔を出すため、エゾシカなど動物たちの貴重な食事場所になっていました。
また、地熱で温かい地面では、真冬でも盛んに鳴くコオロギや動き回るクモが見られました。こうした虫は本来は寒さで活動できませんが、ここでは真冬でも活動しているそうです。
その虫たちを狙って鳥たちも集まり、火山がつくる独特の環境が、厳しい冬を乗り越える多くの生きものを支えていました。