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番組HPより)
宮城県、牡鹿半島沖の金華山は周囲26キロの小さな島。ここに250匹のニホンザルが6つの群れに分かれて暮らしている。その生息密度は本州のおよそ10倍。狭い島で起こるさまざまな困難に立ち向かい生きるニホンザルの物語。
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再放送を視聴。
宮城県の沖合に浮かぶ小さな島、金華山に住むニホンザルの群れに密着した番組です。
3キロ四方ほどの小さな島ですが、約250匹のサルが暮らしていて、本州の約10倍の生息密度。
一つの群れは、メスと子どもが中心で、そこに大人のオスが数匹加わっている構成。このため金華山では、大人のオスの半分以上が、群れに属さない「群れ外オス」で、メスを群れから連れ出そうとして、争いが起こっていました。
番組では、6つある群れのうち、1つの群れに長期密着しました。
その群れは39匹で、大人のオスは3匹。一番力のあるαオス、第2位のオス、第3位のオスという順位ができていました。
この第3位のオスが、まだ群れに加わって日が浅く、なかなかメスたちに受け入れてもらえずにいて、心配な1匹でした。それでも頼りにされるオスになろうと、メスたちに毛づくろいをしてまわって、少しずつメスたちとの間に変化が見えました。ところが、ある事件が起こって失墜。追い詰められてもう後がない状況になりますが、そんな中である時、希望となることがあって感動的でした。
またこの年は、数十年ぶりという凶作で、秋に木の実が成らず、サルたちは食糧難に苦しみ、わずかな草の根っこや茎などを食べて厳しい冬を乗り越えようとしました。厳冬の2月には、海岸に現れて、岩の表面から海苔をはがして食べたり、海面ぎりぎりまで下りて海藻をとって食べたりする行動が見られて、これはたいへん珍しい行動だということです。
島という閉ざされた環境で、サルたちは環境に適応するため独特の暮らしをしながら懸命に生きていて感銘を受けました。