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番組HPより)
キリシタンの反乱“島原の乱”。今、その常識が変わろうとしている。カリスマ天草四郎が見せた奇跡の謎を調査!
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最新研究から、キリシタンによる最大の反乱、島原の乱(1637年)の真相に迫った回です。
背景に、増え続けるキリシタンを恐れた徳川家康が1614年に出した禁教令があり、島原の乱は、これまでキリシタンへの弾圧が原因となって引き起こされたと言われてきましたが、単純なキリシタンの乱ではないことが分かってきたそうです。
当時、島原・天草地方では飢きんが起こっていて、それにもかかわらず島原藩主が重税を課し、厳しい取り立てを行っていたということで、島原の乱は宗教弾圧と悪政が重なって起きた乱(一揆)だったということです。
総大将は16歳の少年、天草四郎とされていますが、他に首謀者がいたことも分かってきたそうです。
それは主君を失った武士「牢人」たちで、かつて天草地方を治めていたキリシタン大名・小西行長の旧臣たちが、キリシタン大名時代への回帰を目指して企てたものと考えられるそうです。
牢人たちは、父親が同じ牢人だった天草四郎を総大将に担ぎ上げることで、弾圧によって一度は捨てたキリシタンの農民たちを戦いに引き込んだということです。
戦いは、一揆勢が原城に立てこもる籠城戦になり、しだいに追い詰められていった末に、最後に幕府軍の総攻撃に受け、凄惨な結末を迎えたということです。
乱が終わった翌年、キリスト教とつながりのあるポルトガル船の来航を禁止し、オランダとだけ交易する鎖国の体制になったそうで、歴史の大きな転換点となる悲しい出来事だったことを知りました。