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番組HPより)
朝ドラ「らんまん」主人公のモデルとなった植物学者・牧野富太郎。
その緻密な観察眼は高性能な顕微鏡に匹敵するほど。富太郎さん流の見方で魅惑の植物ワールドへ潜入!
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植物学者・牧野富太郎さんが発見するなどした不思議な植物を特集した回です。
富太郎さんは、数多くの植物を発見したり名前を付けたりするだけでなく、現代の植物研究者も驚くほど、その植物の生態を的確にとらえ、まるで高性能な顕微鏡で見て描いたかのように精密な描写で植物のディテールを描いていて、その観察眼と描写力に驚きました。
番組では富太郎さんゆかりの様々な不思議な植物が紹介されました。
その中で、富太郎さんが幼い頃から何度も通った横倉山(高知県)に咲く「ユキモチソウ」という花がユニークでした。
ユキモチソウは、円筒形の筒の中央に白いお餅のような突起があり、このお餅のような突起に虫たちが集まってきて、筒の中に落ちてしまい、もがくうちに全身に花粉がつく巧妙な仕組みになっていました。
さらに、このユキモチソウに集まる虫たちは、ふだん花に来ない虫たちで、きのこを好む虫たちが集まっているのが興味深いということでした。
それは、この白いお餅のような突起が、きのこの姿に似せたものと考えられ、きのこの匂いも出しているそうで、きのこを好む虫たちに絞って確実に花粉をもらおうとする作戦で、したたかな植物だと思いました。