(
番組HPより)
遊びはヒトが多様な道具を生み出した原動力。またヒトの集団を大きく育てるツールとなってきた。遊びは脳を鍛え、創造性や文化を生み出す。遊びの神髄、その計り知れない可能性を妄想する。
---
研究者たちの意見を交えながら、遊びとは何かに迫った回です。
歴史学者ヨハン・ホイジンガは、著書で「遊びこそが人間活動の本質である」「文化はすべて遊びから生まれた」と語っているということです。
例えば、ホモ・サピエンスが新しい石器の道具をどんどん生み出したりしたのも、新しいことにどんどん挑戦して、試してみるという遊び心が深く関係していると考えられるそうです。
また、スポーツがこれだけ種類があったりするのも、誰かがそのつど遊んだから増えていったと考えられ、ヒトは遊びによって新しい文化を作っていったと考えられるということでした。
また、ヒトは遊びを利用して絆を深めていったと考えられるそうです。
ヒトに特有の遊びの特徴として「多対多」があり、これが他の動物には見ることができない遊び方だそうです。集団で楽しく遊ぶことによって、1つの遊びの規則を共有でき、“われわれ感”を生み出すということです。
この他にも、様々な側面から「遊びの力」の紹介がありました。
遊びの研究は泥沼のようなものと言われているそうで、人間の本質に迫るお話で、まさに沼の底が見えない奥深さがありました。