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番組HPより抜粋)
前野良沢と杉田玄白による〝蘭学事始〟。史上初の西洋医学書の和訳に一心同体で取り組んだ二人は、鎖国ど真ん中の江戸中期に革命的な翻訳を成し遂げます。
しかし、刊行された「解体新書」になぜか良沢の名は載らず、名声は玄白だけのものとなりました。二人の間にいったい何が起きたのか…。
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オランダ語の西洋医学書「ターヘル・アナトミア」の和訳に挑んだ前野良沢と杉田玄白の物語。
ほのぼのとした雰囲気の中に笑いと感動のある楽しい時代劇でした。
何年かかろうとも訳しとおすと決意し、主に4人のメンバーで翻訳に取り組みますが、オランダ語を読めない人たちばかり...。
机を囲んで、あーだこーだ言い合いながら単語ひとつひとつに見当をつけて和訳していく作業の様子が微笑ましかったです。
ようやくひと通り作業を終えて、杉田玄白は本を出版しようとしますが、前野良沢がある理由からこのままでは出せないと言います。
良沢と玄白の考え方の違いは埋まらず、最終的に良沢の名は記されずに解体新書が刊行されることに。お互いが信念を貫いた結果でした。
後年、老いた2人に再会の機会があり、確執が融解するような再会の場面が印象的でした。老いた2人の姿に、生き生きと翻訳していた頃が輝いて見えて感慨深かったです。