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番組HPより)
緑豊かな自然の中に、大きな岩。一見、特別な場所に見えないが、ぽつりぽつりと人が訪れる。今回の舞台は、島根県松江市の山あいにある“黄泉比良坂(よもつひらさか)”。「古事記」にも登場し、この世とあの世の境界と、古くから言い伝えられてきた。この不思議な場所に、みんな何を求めてやってくるのか。
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8月下旬、島根県松江市の黄泉比良坂(よもつひらさか)を訪れる人々にお話をうかがった回です。
黄泉比良坂は、山あいのひっそりとした森にある大きな岩が佇む場所で、この世とあの世の境とされるそうで、静かで厳かな雰囲気がありました。
古事記に登場するイザナギとイザナミの神様の夫婦にまつわる場所で、大きな岩は妻イザナミが置いたとされるのですが、そこに至るまでにいろいろとあるお話で、ちょっと怖い神話でした。
一角には小さなポストがあって、亡くなった人へ手紙を出すことができ、全国各地から訪れた人が、亡き人へ宛てた手紙を出されていました。
あの世に近いこの境界に来て故人に思いを伝え、また現実へと帰っていく人々の後ろ姿が、穏やかな感じで印象的でした。