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番組HPより)
高度成長期の遺産の老朽化を食い止めない限り、東京のリボーンはない。技術者・職人たちの壮絶な現場に密着する。
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高度成長期の東京の2つの遺産、首都高速道路と東京タワーの維持管理の現場に密着した回です。
新たに造っては壊す時代から、すでにあるものをどう直し残すかという大きな曲がり角を迎え、技術者たちが知恵を絞って老朽化を食い止める現場の最前線を映していました。
前回1964年のオリンピックを機に造られた首都高速道路は、空中回廊のような高架道路のため、支える橋脚や橋桁に負荷がかかって、地面に造られた道路よりも損傷が多いということです。建設から半世紀以上たち満身創痍の状態でしたが、すべてのルートの3次元データを作って損傷個所をプロットするなど、かなり進んだ管理をされていました。
東京タワーでは、5年ごとに塗装の塗り替えが行われているそうで、深夜に数百メートルの高所の狭い足場で作業をする職人たちの心意気が感じられました。
小さな亀裂であっても地震などで広がって損壊することにもなり、裏で支える人のこうしたコツコツとした地味な作業の大切さを感じた回でした。