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番組HPより)
オホーツク海に伸びる、釣り針のような形をした野付半島。12月。
巨大なエゾシカが草を食べ、地面に出てくるネズミを捕らえようと、コミミズクやケアシノスリが集まって豪快な狩りを行う。
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北海道・野付半島で冬を過ごす生きものたちを見つめた回です。
砂嘴(さし)と呼ばれる細長い砂の回廊が海上に伸びた半島で、釣り針のように曲がった形が特徴的でした。
12月、さえぎるものがほとんどなく、強い風が雪を吹き飛ばし数センチしか積もらないため、エゾシカがたくさんの草を食べれたり、キタキツネやコミミズクが地面から出てきたネズミを捕まえたりでき、独特の環境が多くの生きものたちを支えていました。
タカの仲間、ケアシノスリは、その風を巧みに利用する鳥で、翼や尾羽で風を捉えてバランスをとることに長けていて、上空で風を捉えて静止し、地面に獲物を見つけると一気に急降下して高い確率で捕らえて見事な狩りでした。
しかし季節が進むと、大雪が降って地面が雪に閉ざされる期間もあり、耐え忍びながら厳しい冬を乗り越えようとする動物たちの姿がありました。