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番組HPより)
東京の驚きの大自然が詰まった「多摩川トライアングル」。今回ここで撮影されたのは、なんと草を精巧に縫い合わせて巣を作る野鳥。世界で初めてとらえた超絶技巧を大公開!
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東京・多摩川の河川敷で、裁縫をして巣を作る鳥に迫った回です。
その鳥は、セッカという10センチほどの小鳥でした。
警戒心が強く、これまで裁縫する様子は撮影されていませんでしたが、固定カメラを設置して辛抱強く待ち、今回初めて撮影することができました。
河川敷の草原で観察していると、セッカが白い綿のようなものをくわえてきて、それをほぐして糸状にし、くちばしで草の葉に穴を開けては糸を通して草と草を巧みに縫い合わせ、しっかりとした立派な巣をつくり上げて驚きでした。
その糸の材料となるのが、ある生きものが出す特別なものでした。
巣は丈夫なうえに外敵にも見つかりにくいもので、中に入るヒナたちもほとんど声を出さないで、イタチなどの天敵に見つからないようにしていました。
か弱いセッカが生き残るにはとことん気配を消す必要があり、たぐいまれな裁縫の技術で身を隠しながら、ひっそりと、懸命に生きる姿がありました。