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番組HPより)
大阪府と奈良県の境にそびえる金剛山。年間50万人ほどが訪れる人気の山だ。秋の金剛山で躍動する生きものたちの姿を追う。
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秋の金剛山に息づく生きものたちを見つめた回です。
山の中腹には花々が咲き、虫たちが集まっていました。
ツリフネソウの花は、ベルのような赤紫色の袋状の花を咲かせ、そこへトラマルハナバチがやって来ていました。
蜜は花の袋の奥にあるのですが、長い口を持つトラマルハナバチはその蜜を吸うことができ、ツリフネソウは蜜を与える代わりに、トラマルハナバチに花粉を付けて運んでもらうという関係を築いていました。
秋が深まり森が実りの季節を迎えると、ヤマガラやヒヨドリ、カケスが実をついばむ様子が見られ、鳥たちでにぎわっていました。金剛山は1年を通して80種ほどの鳥が見られる、関西でも有数の鳥の楽園だということです。
木の枝に止まって羽を休めるタカの仲間・サシバの姿も見られました。
南の越冬地へ向かう旅の途中で、毎年この時期6000羽を超えるサシバがここを通過するそうです。
羽を休めていたサシバたちは、山肌に風が吹き上がると、上昇気流に乗って次々と飛び立ち、山の上空で風をとらえて越冬地へと旅立って行き、印象的でした。