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番組HPより)
秀吉の天下統一の総仕上げに立ちはだかる巨大要塞・小田原城。驚きの防御力を再現!秀吉の対抗策は伝説の一夜城。現地調査から見えてきた秘められた戦略に歴史探偵が迫る。
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豊臣秀吉が関東の北条氏との決戦で築いた伝説の一夜城の戦略に迫った回です。
天下統一を目指していた秀吉。その最後の大きな壁として立ちはだかったのが関東一円を支配していた北条氏で、秀吉は最終決戦の小田原攻めに挑んだということです。
北条氏の拠点、小田原城は、総構(そうがまえ)と呼ばれる町全体を掘りと塀で囲んだ長期戦が可能な城で、難攻不落の巨大要塞だったそうです。
それに対して秀吉はどう攻めたか?
日本史上最大の規模だというある方法で攻略しようとして、相手の戦意喪失を狙ったもので、秀吉ならではの大胆な作戦だと思いました。
その作戦の最後の切り札として築いたのが、一夜城だったそうです。
小田原城の天守から約3キロ離れた石垣山の山頂に築かれたもので、あるトリックで一夜にして突然現れた城に、北条氏はまもなく降伏し、秀吉は天下統一を成し遂げたということです。
一夜城の当時の姿がCGで再現して紹介されましたが、天守や石垣のある立派なお城でした。秀吉の圧倒的な力を示して、戦意喪失をはかる狙いがあったということです。
さらに秀吉は、天下統一後に計画した朝鮮出兵の際にも、自身の権威を示す狙いで、この一夜城をさらにグレードアップさせた肥前名護屋城を佐賀県に築いたということです。朝鮮出兵は失敗に終わりますが、こうしたお城は「戦う城」から「見せる城」への転換点になっていったということで興味深かったです。