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番組HPより)
日本中が疫病や災害に見舞われた1200年前、人々の心を救うべく立ち上がったのが、比叡山延暦寺の開祖・最澄だ。
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比叡山延暦寺の歴史と最澄の教えをひも解いた回です。
来年で最澄が亡くなって1200年になるということです。
番組では、最澄がなぜ比叡山に延暦寺を開いたのか、最澄が見つけた新たな教えとはどういうものだったのかなど、延暦寺の歴史をたどりながら解説がありました。
最澄の新たな教えは、多くの人々の救いになったということですが、
それによって、やがて延暦寺が強大な力をもち、国のまつりごとに影響を及ぼすようになった結果、信長による比叡山焼き打ちという悲劇をもたらすことになったそうです。
その焼き打ちでは延暦寺全体が焼き払われたとされていましたが、近年の発掘調査で焼けたのは限られた場所のみで、大部分は焼けていなかったことが明らかになってきたそうで、そこで新たな仮説が浮かび上がってきて興味深かったです。
アフガニスタンで人道支援に取り組んできた故・中村哲さんは、最澄の「一隅を照らす」という言葉を心の支えとしていたそうです。
生前の映像で、「一隅」自分の身の回りから照らしていく、ひとつひとつできることをしていく以外に実現する方法は無いという、その言葉に対する思いを語られていて印象的でした。