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番組HPより)
熱烈な恋ダンスを踊るカンムリカイツブリ。もともと冬の渡り鳥だったが近年夏もとどまり日本で急増中だ。新天地での子育ては苦労だらけ!難題を乗り越える家族の姿に迫る。
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青森県の津軽平野で、カンムリカイツブリの子育てを見つめた回です。
カンムリカイツブリは、冠のような飾り羽が頭にあるのが特徴で、他の鳥はオスだけが飾り羽を持つ場合が多いですが、オスもメスも飾り羽を持つおしゃれな水鳥でした。また、泳ぎが達者で、弁足という水かきを持つなど潜水に特化した体のつくりで、長時間水に潜って獲物を捕まえていました。
冬の渡り鳥で、冬の間は日本で過ごし、春になると繁殖のために大陸に渡るそうです。ところが近年、大陸に渡らずに、日本で繁殖するカンムリカイツブリの数が増えているということです。
原因は分かっていないそうですが、温暖化などで大陸でのカンムリカイツブリの数が増えすぎて、日本に留まって繁殖しているのではないか、ということです。
津軽平野には沼や溜め池がたくさんあり、食べ物も豊かな子育てに適した環境で、多くのカンムリカイツブリたちが、水上に巣を作り、卵を産み、ヒナを育てる様子が見られました。
親鳥の夫婦は、複数のヒナを育てますが、子育てが進むとある問題が発生しました。それは、大きなヒナが、小さな弱いヒナを追い払って、親鳥から与えられる食べ物を独占しようとすることでした。
しかしそこで、親鳥の夫婦は、担当するヒナを決めて家族を分ける「ヒナ分け」という行動をして、小さな弱いヒナも確実に育てるということでした。
他にも、新天地の日本での子育てとなって、いろいろな難題にありましたが、持ち前の柔軟さで乗り越えて、たくましく子育てする姿がありました。