先日急逝された大杉漣さんが、思い出の地、韓国を訪れ収録していたものを放送した回でした。
韓国は、30年前に劇団の海外公演で訪れ、また7年前に日韓合同舞台に出演するため1か月間滞在したそうです。
強面の印象がある大杉さんですが、この収録では終始柔らかい表情をされていたのが印象的でした。
大杉さんの役者人生において、在籍していた太田省吾主宰の劇団「転形劇場」で、セリフが一切ない沈黙劇をやっていたことが演技の礎になっているということでした。
この沈黙劇を実に16年間もやっていたそうで、少し意外な感じがしました。
くしくも今年、太田省吾の没年(享年67歳)と同じ年になろうとしていたため、いつか訪れる死について意識されていて、そのことも踏まえながら自身の今後について語られていたのが心に残りました。