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番組HPより)
清流の女王と呼ばれる川魚・アユ。実はこれほど繁栄しているのは世界でも日本だけ。四季ごとに劇的に生活を変え、“農業”さながらの技で成長するアユの激動の生涯に迫る。
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高知県東部で、アユの生涯を追った回です。
冬の間、稚魚の時は海の浅瀬で過ごし、春になると川を遡上して上流を目指すということです。堰などの難所を小さな体で懸命に泳いで乗り越えようとして、命がけの旅でした。
川でアユは石の表面に生えた「藻」をこそぎ取って食べるのですが、アユが上流を目指すのはこの藻を食べるためだそうです。
その中で「ラン藻」という藻は、栄養満点なうえに、食べてもまた生えてくるため、アユにとって特別な藻だそうです。アユたちは縄張りを張って、このラン藻が生える石を守り、食べては育てながら成長していくということで、「農業」のようだと表現していました。
11月になると、大きく成長したアユたちは、いっせいに川を下り始めて、河口から1キロほどのところの川底の小石のすき間に産卵しました。
アユの寿命は1年で、産卵を終えると力尽きるそうです。
わずか1年という短い生涯を駆け抜けるように生き、懸命に命をつなぐ姿がありました。