（番組HPより）
“世界一”の規模という屈斜路湖の御神渡り。神出鬼没で謎多き現象の完全記録に挑む。

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北海道東部の凍った湖で、氷が立ち上がって一筋の峰になる自然現象、御神渡りの記録に挑んだ回です。

御神渡りが出現する湖は、日本ではわずか８箇所。
有名なのが長野県の諏訪湖ですが、諏訪湖では２０１８年以降見られていないそうです。

御神渡りが毎年現れる場所が北海道「塘路湖」で、まずこの湖で御神渡りが誕生する様子を捉えようとしました。
１２月、全面凍った湖を訪れると、氷に７００ｍも続く亀裂が入っていました。この箇所にカメラを設置して撮影を続けると、夜明け前にゴォーーーっという音が聞こえきて、夜が明ける頃、それが甲高い鼓動のような音に変わって、まるで湖が生きているようでした。
それから、氷のきしむ音が鳴り響き、亀裂がせり上がって御神渡りが誕生し、それが目の前で起こって神秘的でした。

御神渡りがどのようにして起こるのか解説もあり、この自然現象の科学的なしくみがよく分かりました。湖が全面氷結し、昼夜の寒暖差が大きいなど、いろいろな気象条件が重ならないと発生しないということです。

それから１月、「屈斜路湖」を訪れ、世界一の規模とされる御神渡りの撮影に挑みました。
神出鬼没のこの現象が、広大な湖のどこにいつ発生するのか分からないため難しい撮影でしたが、撮影ポイントを絞って粘り強く待って、御神渡り誕生の様子を捉えることに成功。さすが世界一の規模というだけあって壮大なものでした。