(
番組HPより)
国の防衛政策を動かしたのは、地方紙の記者たちのスクープだった。
新聞協会賞を受賞した秋田魁新報社のチーム密着取材。地方ジャーナリズムを守る者たちの実像に迫る物語。
---
秋田魁新報社の新聞作りの現場に密着したナレーションのないドキュメントです。
規模の小さい地方新聞社ですが、創刊は明治7年で、東北で最も古く、全国でも屈指の歴史ある新聞を作っているということです。
番組では、社会部の記者が記事作りをする現場に密着しました。
上司と部下が1文字1文字チェックして記事を書き上げ、仮刷りしてみて確認しますが、「これで最後」「これで本当に最後」と言いながら、表現や言い回しを何回も修正して、時間ぎりぎりまでこだわって記事を書く新聞制作の現場を映していました。
また、弾道ミサイルに対してミサイルで撃ち落とす軍事施設 イージスアショアの候補地でしたが、候補地として疑問視するこの新聞の記事をきっかけに国が撤回した、という過去の出来事を振り返りました。
小さな地方紙のため防衛問題の専門記者はいませんが、当時、各分野の記者たちが、毎日いろいろ勉強しながら各地に取材に行って分かったことを書くという繰り返しをした結果、それが全国紙や全国テレビで取り上げられ、そして国会で取り上げられて、国を動かしたということです。身近な地方紙として住民に寄り添うため事実を追い求める姿に、記者たちの誇りを感じました。