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番組HPより)
母方の祖父母は沖縄の生まれ。今回の取材で一輝の一族が、なんと英雄と呼ばれる15世紀の豪族・護佐丸とつながる可能性が浮上。父方のルーツは金沢に。本家は400年以上続く豪農だった。
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俳優・北村一輝さんの家族の歴史をたどった回です。
一輝さんは故郷が大阪ですが、母方の祖父母が沖縄の生まれで、そのルーツを知りたいと思っていたそうです。たどっていくと、祖父が沖縄・粟国島の出身で与那城の姓だと分かり、さらにさかのぼると、戦国時代の琉球王国の英雄・護佐丸の子孫である可能性が出てきて、壮大な話になって驚かれていました。祖母の先祖も、琉球王国の士族で、王国で役人をしていたということでした。
明治12年に政府が琉球王国を廃止して沖縄を一方的に設置したり、昭和5年に昭和恐慌に見舞われるなど、暮らしが一変することが重なり、祖父母はともに苦難の人生を歩んだそうですが、それぞれ懸命に暮らして、移り住んだ大阪で出会って結婚したということです。
父方のルーツは、石川県の金沢で400年以上続く豪農で、曾祖父が区長や村会議員をするなど親分肌というふうな家系でした。
祖父は、7年間中国の戦地におもむいた後、戦後、バターピーナッツの販売で50人を雇うまで店を成長させて、苦労されながらもたくましく生き抜いた方で、一本芯が通った一徹な人だったそうです。
そんな祖父に、父は母との結婚を許可してもらおうとしましたが、当時の沖縄に対する風潮で、母が沖縄がルーツということが引っ掛かって結婚の許可が得られなかったということです。
しかし、反対を押し切って父が母と結婚した後、母は懸命に祖父の家のことを手伝って、やがて祖父に認めてもらえるようになったそうで、祖父に負けないくらい母も芯が強い方だと思いました。
一輝さん自身も、上京して3つのアルバイトを掛け持ちしながら、バレエやダンスなどいろんな習い事をして役者修行に励み、人の何倍も努力して自分を信じ全力で前に進んできた半生で、親から子へ受け継がれる生きる強さのようなものを感じました。