NHKあの人に会いたい「さいとう・たかを(劇画家)」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
去年9月に亡くなった、さいとう・たかをさん。
登場人物や背景をリアルに描くことにこだわり、「ゴルゴ13」など大人の鑑賞に堪えうる「劇画」というジャンルを確立した。

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劇画家さいとう・たかをさんへのインタビューと生涯をふり返った回です。

少年時代は映画マニアだったそうです。
中学3年の頃、手塚治虫の漫画を見たとき、「紙で映画が作れる」と感じて鳥肌が立ち、これしかないと思って、漫画家の道を目指したそうです。家業の理髪店で働きながら漫画を描き、そして19歳で漫画家デビューを果たしたということです。

映画のような漫画を描きたいという思いから、徹底的なリアリティーを追求しようとし、それを実現するため、さいとう・プロダクションを設立。それまで脚本から作画まで1人ですべてを行うのが常識だった漫画界に分業制を導入したということです。

そして昭和43年にゴルゴ13の連載が始まり、それまでの漫画と一線を画す劇画ブームを巻き起こしたということです。

脚本には各分野の人材を登用して、大手銀行の合併や、クルーズ船でのウイルスの蔓延など、実際の出来事が起こる何年も前に、未来を予見するようなストーリーを描いていたそうで、漫画を通して人間のリアルに迫ろうとした、さいとうさんの哲学や人生観を感じました。
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