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番組HPより)
宮崎県の高千穂。神秘的な風景が広がり“天孫降臨”の地ともいわれる神話の里がどうできたのかタモリさんがブラブラ歩いて解き明かす。
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宮崎県の高千穂を訪れ、神話の里の成り立ちを解き明かした回です。
神々が降り立った天孫降臨の地として伝わる高千穂。
有名な高千穂峡は、7キロも続く両側の断崖に挟まれた深い渓谷で、断崖からは滝が流れ落ちて神秘的でした。こうした神秘的な風景が、神話の里というイメージを醸成していったのだと思われました。
この高千穂峡がどのようにしてできたか?地形地質の観点から解き明かしました。断崖は、柱状節理と、エンタブラチュアという不規則な節理で構成されていて、これは近くにある阿蘇山が関係しているということで解説があり、その成り立ちがよく分かりました。
こうした渓谷があって水が豊かに見える高千穂ですが、渓谷の川は居住地の100m下にあったため、居住地では水が乏しく、長く稲作地として適さなかったということです。
しかし明治になって、水路をつくる計画が起こり、かなり上流にある水源の滝から水を引いてくる工事が行われて、用水路ができ、棚田で米が作られるようになったそうです。
この用水路は、山の等高線に沿って複雑に迂回させながら長い長い水路をつくり、全長10キロにもなり、3年をかけて完成したそうで、水を引いて米を作ることが念願だった人々の強い思いを感じました。