NHK地球ドラマチック「孤高のオオカミ 3000キロの旅路」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
2歳の雄のオオカミ、スラヴァ。野生のオオカミの生態を見つめながら、ヨーロッパを横断するスラヴァの成長の旅を描いた“ロードムービー”。

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ルーマニアの森に暮らしていた若い雄のオオカミ、スラヴァが、ある日、群れを離れて旅をする。その長い旅路を追ったドキュメントです。

東のルーマニアから西のスペインまで、ヨーロッパを縦断した3000キロに及んだ旅で、1匹のオオカミが長く過酷な旅をしながら成長していく姿が描かれていました。

オオカミの若いオスは、その群れに居続けてもリーダーになれない場合、こうして群れを離れて単独で行動し、その中で新たな群れを築いたり、他の群れに加わったりしながら、自分の地位を確立していくということです。

旅は試練の連続で、前半は、まだ狩りも上手でないスラヴァが空腹に耐えながら1匹でさまよい、厳しい冬に雪深い山を歩きまわって獲物を探したり、人里で残飯をあさったりして必死に生き抜こうとする様子を映していて、過酷なものでした。

旅を続けていく中で、狩りが上達し、また新しい仲間との出会いを経ながら、たくましく成長していく姿があり、そして最後に、旅の終着点となる場所にたどり着いて感動的でした。

こうした1匹オオカミは、大半は生き残れず、8割は人間の活動の犠牲になるということです。この旅でも試練の多くに人間が関係していて、一番の驚異は人間でした。

スラヴァが旅をしていく先々で人間が活動をしていて、そのことが大きな要因としてあって、居場所がないから、安住の地を求めて長い旅をせざるを得なかったと思われ、オオカミの置かれた環境がとても厳しくなっていると感じました。
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