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番組HPより)
「発達障害の子ども支援」の最新の研究で注目されているのが、大人から見て価値のないものでも、子どもが“好き”ならば、それに夢中になる時間を作ること。そこで、「鉄道」や「ゲーム作り」などに没頭している発達障害のある子どもたちに密着。キラキラとまぶしいくらいに生き生きとしている子どもたちの姿から、今の時代に必要な生き方や子育てのヒントを考えます。
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発達障害がどういうものか理解を深めると共に、発達障害がありながらも生き生きと暮らしている子どもたちに密着した番組でした。
発達障害とは、先天的な脳機能の偏りによって、発達にアンバランスさが生じ、日常生活に支障をきたす状態。
注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)、自閉スペクトル(ASD)の3つに分類され、じっとしていられず忘れ物が多い、書く読む計算することが困難、こだわりが強く集団行動が苦手などの特性があるということです。
これまで、こうした発達障害の子どもたちは、社会参加や自立支援が難しいと考えられてきましたが、最新の研究で、好きなものを通して社会との関係が広がり、好きなものが支えとなって、子どもたちの社会参加や自立生活に良い影響を与えることが分かってきたそうです。
番組では、好きなことに夢中になっている4人の発達障害の子どもたちが紹介されました。
鉄道が大好きな子、道路が大好きな子、数字が大好きな子、ゲーム作りが大好きな子。まだ小学5、6年生ながら、専門家顔負けの知識の豊富さと、熱中度の強さで、驚きでした。
その子たちの親は、好きなことだけをして、将来、子供が社会に出て生活できるのか心配で、苦手なことを克服させようとした時期もあったそうですが、無理にさせてもうまくいかず、好きなことを伸ばしていく方向に変わったということでした。
好きなことを通じてコミュニケーションの力をつけていった子や、好きなことをしたいために苦手なことにも取り組む子もいて、好きなことを楽しむことがいかに大事かということを教えてくれる子どもたちでした。