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番組HPより)
北海道東部の湖・オンネトー。火山の土石流が川をせき止めできた標高600mもの高地の湖だ。極寒の高地にある湖は、冬のある日一気に凍りつく。厳冬の一瞬に表情を変える湖・オンネトーの自然を紹介する。
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北海道東部の湖・オンネトーの自然を見つめた回です。
オンネトーは、アイヌの言葉で「老いた沼」という意味だそうです。
湖畔には湖を取り囲むように深い森が広がっていて、人の手が入ってこなかったことで、森は原始の姿をとどめていました。
厳冬の季節、湖はさまざまに表情を変えました。
-15℃を下回ると、一晩で一気に湖が凍りつき、翌朝、鏡のようなエメラルド色の湖面が広がって神秘的でした。
また、氷の中には「アイスバブル」が見られ、湖の底から浮かび上がってくる途中で固まった泡の不思議な造形でした。堆積した植物が分解されてできるガスと考えられるということです。
そんな厳冬期、湖畔の森では、日本最大のキツツキ・クマゲラが、立ち枯れた木をつついて虫を探す様子が見られ、原始の森に支えられて懸命に生きる姿がありました。