NHKスペシャル「命をつなぐ生きものたち 第1集 大地の恋」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
さまざまな恋の駆け引きをする生きものを3回シリーズで伝える。初回は陸上動物。

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世界の生きものたちのさまざまな求愛戦略を特集した番組です。第1回は陸の世界に焦点を当てました。

オスは、命をつなぐため、メスを巡ってライバルたちと戦う宿命にあるということです。シマウマやキリン、カンガルーなど、ふだんは穏やかな動物のオスどうしが命がけで戦う様子が映され、自然の厳しさを感じました。

オスはメスに選ばれようと戦いに明け暮れますが、強い者が必ずメスに選ばれるとは限らず、メスの好みに左右されるということで動物の世界も単純ではなく、メスに気に入られるために多様な求愛のしくみや戦略が見られました。

アフリカ・ナミビアの砂漠に暮らすダチョウの求愛では、メスが主導権を握ってオスを厳しく審査するそうです。砂漠の過酷な環境で命をつなぐために、こうしたメス優位の求愛のしくみになったのだと思われました。

フィンランドに繁殖のために渡ってくるエリマキシギのオスの中には、フェーダーと呼ばれる突然変異の個体が1%ほどいて、その特異な姿から、ライバルのオスたちと戦わずしてメスと恋を実らせることができて、驚きの求愛戦略でした。

パプアニューギニアの森の奥に暮らすカンムリニワシドリのオスは、
小枝を組み上げて高さ60センチにもなるタワーを作って、人間が制作した複雑な芸術作品のようでした。さらに、メスがやって来ると、そのタワーの周りで独特な踊りをしてアピールして、儀式のような神秘的な求愛でした。
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