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番組HPより)
北海道の南、日本海に浮かぶ松前小島。岩の断崖では希少な海鳥、ケイマフリが子育てを行う。対馬暖流が流れる海中には海藻の森が広がる。
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夏、北海道の松前小島とその海に集まる生きものを見つめた回です。
周囲約6キロの切り立った断崖に囲まれた無人島で、その険しい地形を利用して多くの鳥たちが子育てをしていて、絶滅が心配されるケイマフリという海鳥の貴重な子育ての場にもなっていました。
島の周囲には対馬暖流が流れていて、海の底には見渡す限りの豊かな海藻の森が広がっていました。透明度が高く、深いところまで陽の光が届くため、水深30mでも海藻が茂るということです。この海藻の森が小魚たちの隠れ家になり、多くの魚を育んでいました。
この森の主がコブダイで、水温が低すぎると生きていけず、このあたりが分布の北限になっているそうです。コブダイは、オスは大きなもので1mにもなり、メスは体が小さいのですが、じつは生まれたときはすべてメスだということです。その中で強く大きく育った者だけがオスへと変化するという不思議な魚でした。
8月のある日、海面では、クロマグロの群れが狩りをする貴重な様子が見られました。1000匹以上のクロマグロが、イワシを追って次々と海から飛び出し、海面が沸騰しているように波立つ豪快な狩りで、命の攻防を繰り広げる印象的な場面でした。