(
番組HPより)
積雪4メートルにおよぶ石川県の白山、そこには数百頭のニホンザルが生息している。飢えと雪崩に脅かされながら、厳しい冬を乗り越えてゆくニホンザルの親子の姿を追う。
---
再放送を視聴。
昭和59年、石川県の白山で、厳しい冬の乗り越えてゆくニホンザルの親子を追った番組です。
白山は有数の降雪地帯で、もともと熱帯性の生き物のサルが、これほど雪深いところに棲むのは世界でも類がないということです。
去年の冬は特に厳しい豪雪に見舞われ、群れの3分の1が飢えと寒さで死んだということで、メスザル「ヤツデ」と春に生まれたオスの子ザル「ヤマト」が今年の冬を越せるか見守りました。冬を越すのは大人のサルでも厳しく、初めて冬を経験するヤマトにとって大きな試練でした。
春に生まれた子ザルは、冬を迎えるまでに体力をつけられるかが大事だそうですが、幸いこの年は豊作の年で、秋に好物のキハダの実など食べ物を多く得ることができていました。
冬が訪れると、サルたちは寒さに耐えながら乏しい食べ物を探して雪の中を歩き、フジ、カエデ、ヤマザクラの皮や小さな芽、草の根などを食べて飢えをしのいでいました。吹雪の日には、母ヤツデが子ヤマトを抱いてじっと吹雪をしのぐ姿がありました。
そして4月、春になり、親子が冬を越せたかどうか心配でしたが、母と子の無事な姿を見つけることができ、ヤマトは自分の力で歩いて食べ物を見つけるように成長していてよかったです。