NHKプロフェッショナル「旅する家族、春をつなぐ ~養蜂家・藤井髙治~」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
春を追って南から北へ、旅する養蜂家・藤井髙治(79)の60年変わらぬ生き方。鹿児島のレンゲ、青森のリンゴ、開花を迎えた花から花へ蜂とともに旅をする。

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転地養蜂家・藤井髙治さんの養蜂の現場に密着した回です。

毎年、花の咲く春を追って南から北へ一億匹の蜂とともに旅をし、蜂蜜を採取することを60年続けられている方でした。

4月に鹿児島、熊本、福岡にレンゲの花を、5月に青森にリンゴの花を求めて移動するということです。今年、61回目の春も、妻と息子、従業員たちと旅をしながら養蜂する様子を見つめました。

藤井さんの養蜂は、まず蜂を増やすことから始めるということです。
そのために、一つの巣に1匹だけ存在する「女王蜂」が必要になるのですが、藤井さんは人工的に女王蜂を増やす方法を知っていて、そうして増やした女王蜂たちに卵を産んでもらい、数を増やしていました。

巣箱の数は1000以上にもなりますが、そのひとつひとつの巣箱の蜂たちの状態を確認して、1匹でも大事にして、蜂の対する深い愛情が感じられました。

昔は花が豊富にあり、手入れをしなくても蜂は勝手に増えたそうですが、環境や社会の変化により、蜜源となる菜種やレンゲが消えていったということです。
そうした中、青森のリンゴ農家にあたり、リンゴの花から蜜を採取しながらリンゴの受粉も助ける新たな道を切り開くなど、蜂と分け合う暮らしを続けられていて、働き蜂のようにひたむきな方でした。
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