(
番組HPより)
世界自然遺産、沖縄県の西表島。島を囲む海にはサンゴ礁が広がり、多くの命が躍動する。その中でひときわ繁栄している魚がハゼの仲間だ。初夏、ハゼたちは懸命に次の世代に命をつなぐ。
---
沖縄県の西表島の水辺に息づくハゼの仲間を見つめた回です。
西表島は、陸地は濃い緑の原生林に覆われ、周囲にはエメラルド色の海が広がり、海の下には日本最大のサンゴ礁が広がっていて、とてもきれいでした。
その水辺でひときわ繁栄している魚がハゼの仲間で、500種を超え、海はもちろん干潟や川にも生息していました。
海では、体長数センチほどのハタタテハゼやパンダダルマハゼなど、色とりどりの小さなハゼが見られました。
また、河口付近に広がる日本最大のマングローブ林の干潟では、ミナミトビハゼが尾びれを使って跳んで動き回る姿がありました。このミナミトビハゼは、エラだけでなく皮膚でも呼吸でき、泳ぐことが大の苦手という珍しい魚でした。
淡水の川にいるナンヨウボウズハゼは、青やオレンジなど体の色が様々で、水がきれいな川にしか生息できないという美しいハゼでした。
初夏、ハゼたちは繁殖の季節を迎えて、トンガリハゼのペアが海底の葉っぱに卵を産み付ける様子が見られ、やがて小さな命が卵からふ化して神秘的でした。