NHKさわやか自然百景「北海道 根釧台地」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
北海道東部・根釧台地。東京都ふたつ分以上の面積を持つ広大な酪農地帯だ。牧草地の中で農地に適さない谷筋には、多くの川が流れる林が残されている。広大な農地と湿潤な林が多様な命を育む。

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春から初夏、北海道東部・根釧台地(こんせんだいち)に息づく生きものたちを見つめた回です。

日本屈指の酪農地帯で、広大な牧草地の中をくねくねと通る谷筋に細長い林が伸びている独特の自然環境でした。そんなここならではの環境を利用して生きるさまざまな動物たちが見られました。

春、林の中では、シマエナガが巣作りに勤しんでいました。苔や地衣類を合わせて作った15センチほどの楕円形のような立派な巣で、その中に牧草地などから拾ってきた大量の羽毛をせっせと運び入れていました。

国内最小のキツツキの仲間、コゲラが巣作りする姿もありました。コゲラはキツツキの中ではくちばしも小さく、木を掘る力が弱いそうですが、湿潤なこの林には立ち枯れた木が多くあり、そうした柔らかい木を好んで巣穴を掘るということでした。

初夏になると、キタキツネの子どもやエゾフクロウのヒナなど、この春生まれた可愛い子どもたちの姿が見られ、牧草地と林が隣り合う自然豊かな台地は多くの命を育んでいました。
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