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番組HPより)
日本最大級の草原、熊本県阿蘇。貴重な草花や生きものたちが数多く暮らす奇跡の大草原だ。ところが毎年、人が火を放ち焼き尽くしてしまう。一体なぜ?人と自然が紡ぐ物語。
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熊本県阿蘇の大草原に息づく生きものたちを見つめた回です。
阿蘇の大草原は、阿蘇山を囲んで周囲に広がる日本最大級の草原で、多様な生きものが暮らし、昆虫の楽園であり、その昆虫を求めて100種以上の鳥も集まるということです。
絶滅危惧種のチョウ・オオルリシジミや、絶滅危惧種の鳥・コジュリン、日本最小のネズミ・カヤネズミなど、貴重な生きものの生息地でもありました。
ところが、そんな自然豊かな環境に人が毎年火を放って、野焼きをするということです。野焼きは、草原を牧草地として利用するため1000年以上続けられてきた阿蘇の春の風習だということです。
野焼きによって草原が焼き尽くされてしまい、動物や虫たちへの影響が心配されましたが、動物たちは火の手を敏感に感じ取って周囲の森へ逃れ、また、虫たちもさなぎや卵の状態で地中にいるということです。
野焼きで開けた大地にはさまざなな植物が芽吹くチャンスが生まれ、多様な植物が育ち、動物が集まるそうで、豊かな草原に人の営みが大きく関わっていることを知りました。