NHKヒューマニエンス「“数字” 世界の秘密を読み解くチカラ」

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番組HPより)
私たちは「数字」と共に生きている。獲物の数を記録するために生み出された数字は、古代文明の時代には「数学」となり建築や商業を発展させた。世界の森羅万象を解き明かすカギ「数字」の可能性を妄想する。

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数字は2万年前、文字は5千年前から使われ、数字は文字よりもはるかに前から使われているということです。

番組では、数字について様々な側面から解説があり、数字の面白さ、不思議さが感じられて興味深ったです。

その一つに、10と12にまつわるお話がありました。
私たちが物を数えるとき10進法を使いますが、それは人間の指が10本だったことが、10進法が使われている一番大きな原因と考えられるそうです。

一方で、私たちは10進法があるにもかかわらず、1ダースという単位で12を使います。これは、2人、3人、4人などで物を均等に分けるのに便利であることが、12が使われた大きな理由と考えられるそうです。12には無益な争いを避け、平和を求める人間らしさが込められているといいます。

また、世界を変えた数字が、無を表す「ゼロ」の発見だったそうです。
インドで、何も無い状態を表す「ゼロ」が発見され、その後、0と1だけで表す2進法が発明され、それからさらに後、1930年代に、イギリスの数学者アラン・チューリングが、0と1だけで複雑な計算ができるコンピューターの元を開発したことで、現代の飛躍的な進歩につながったということです。

また、花びらの数や、動物の模様など自然界にあるものは、ある法則に従っていて、そうした法則を数式で表すことができるということです。例えば、シマウマとチーターはまったく異なる模様ですが、チューリングが発見した同じ数式で表すことができるそうです。数字には、そうした森羅万象を読み解く力があるということで、神秘的なものに感じられました。
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